私は職業相談所の窓口で8年間、
求職者の皆さんの種々な質問や疑問を、
ともに解決してきました。
履歴書と職務経歴書を送るのに送付状
(添え状)は、付けないよね、ましてや
履歴書一部だけなら、封筒に入れて提出する
だけでいいよね!
と考えるは、あなただけかも知れませんよ。
履歴書と職務経歴書はれっきとした
ビジネス書類、受け取る会社はあなたから
提出された応募書類を、重要書類と
見なして個人情報を遵守して管理します。
ですから提出するあなたも
そのつもりでいて下さい。
応募先企業へ提出する場合は、
クリアファイルに挟んで一番上に送付状、
(ハローワークの紹介状が有れば)紹介状、
履歴書、職務経歴書、自己PR文となります。
応募書類の送付状の書き方は?会社等の敬称は?
前述したように応募書類は個人情報満載の
重要書類、応募先会社での事務処理も
大変です。
応募者が多い場合は、郵便物を受け取る
担当者が、
封筒から出して内容物を確認し揃えて
担当者へ渡します。
応募者が少なくて1~2通の場合は、
郵便物のまま担当者の机に置く場合も
有ります。
郵便類を受け取った人が、応募書類と
分かるように、そして内容物として何を
同封したのかを、この送付状で分かる
ようにします。
ビジネスマナーで送られてこない
郵便物などは、受け取った事務の人も
判断に戸惑ってしまい、他の部署へ
回される事もあるかもしれません。
大変な思いで書き上げた履歴書や
職務経歴書が、採用担当者へ届いて
いない場合もあるのです。
そこで送付状(添え状)の例文と、
応募先企業の敬称を掲載します。
送付状は履歴書の大きさに合わせます。
履歴書がB5版であれば、
B5版で書いてください。
企業の書類はA4版が基本となっています。
特に理由が無ければ書類はA4版に統一
する方が、企業側としても他の社内書類同様
管理しやすくなります。
*内容の説明
右上の日付:
履歴書や職務経歴書と同一日となります。
郵送の場合は投函日、会社へ持ち込んだ
場合は持参した日を記載します。
左上の宛先:
例の様に3段書きが基本となります。
採用担当者名が分かっているとは、
限りませんが、その場合は
「採用ご担当者様」と書いてください。
“人事グループ”と言うのも仮の名称です
ので、会社名を記載した1行目の次の2行目に
「部」「課」「係」を記載して、3行目に
名前か「採用ご担当者様」とします。
部、課、係も無い場合は、2行目に
「採用ご担当者様」で問題ありません。
右中段の住所:
住所や電話番号は、履歴書に書いたモノと
同じです。
自宅電話が無い場合は携帯でも構いません。
本文:
2行目○○○タウン誌とは仮の求人誌です。
あなたが実際に見たモノを書いてください。
本文:
2行目「貴社」と有りますが下記に
会社以外の企業の敬称を載せてあります。
本文:
赤字部分は簡単な志望動機を書いて
いますが、別途添付として「職務経歴書」
を書いているのであれば、赤字部分は
必要ありません。
しかし、履歴書だけで「職務経歴書」
を添付していない場合は、ここに
志望動機を100文字程度にまとめて
書くとより強いアピールとなります。
本文:
下から2行目“同封いたしました・・・・”と
有りますが、実際の同封書類を
書いてください。
本文:最後の行“ぜひ面接の・・・”と
有りますが、面接の時に書類を持参する
のであれば、内容は“ぜひ採用検討を賜り
ますよう・・・”と書きます。
下に応募先企業の敬称を掲載します。
応募書類を全て入れる封筒は?宛名はどう書くの?
送付状も付けて応募書類が完成しました。
それでは封筒へ入れて発送しますが、
A4版で書いた書類は出来れば、
そのまま入る白の封筒に入れて発送します。
しかしどうしても用意できない場合は、
A4版を3つ折りにして入る白の封筒に
入れます。
あまり小さく畳んでしまうと、
応募先の会社でしわを伸ばす作業が
増えてしまいます。
では封筒の表と裏の例を掲載します。
まず表面ですが、切手は不足にならない様
に、重さを測って貼って下さい。
担当者の名前が分からない場合は、
送付状の時同様「採用ご担当者様」
とします。
忘れることなく左側に「応募書類在中」
と赤字で、記入します。
これを忘れると、応募先で大量の郵便物が、
有った場合採用担当者の部署へ届かず、
他の部署へ行ってしまう事も考えられます。
次に裏面ですが、郵送の場合はノリを
付けて、封をして“〆”と書きます。
(✖ではありません)
封をした後にセロハンテープや
ホッチキス止めは、
絶対にしてはいけません。
左上の日付は送付状と同じ日付とします。
応募書類を持参する時、送付状は必要ないの?
今までは郵送に関して説明してきましたが、
持参する事もあると思います。
応募先企業へ持参する場合は、
日時と担当者を先に聞いておくと
社内でウロウロする事がありません。
事務の方へ渡す時も“○○さんへお渡し
下さい。“とスムーズに運びます。
前述の例で送付状、履歴書、職務経歴書の
日付は、持参する日付とします。
同封の書類は郵送する時と同様に
送付状も必要です。
送付状は“添え状”と言われる事も有り、
封筒の内容物の確認でもありますので、
持参したとしても必要です。
ただし、切手は要りません。
さらに封をする必要もありません。
表面の応募先企業の住所は必要ありません
が、会社名と分かれば担当部署、
担当者名は必要です。
もちろん裏面にはあなたの住所、氏名
はお忘れなく。
まとめ
以上送付状と封筒に関して紹介しました。
履歴書や職務経歴書がしっかり書けて
いるのに、不採用となる人の中には
この送付状と封筒で、損をしている場合が
有ります。
応募先で応募書類を最初に受け取るのは、
採用担当者ではなく事務の担当の人が
多いのです。
郵便物を受け取る事務の方にダメ出し
されない様に、ビジネスマナーに沿った
提出方法を心がけましょう。
ハローワークのホームぺージに詳しい
説明が有ります。