父が病院で亡くなったのは夜でした。
葬儀社に連絡してから遺体を自宅に安置したのは、翌日の2時頃になりました。
一般的には葬儀の日程は、死後24時間以内は火葬できないので、翌日が通夜でその次の日が告別式となります。
しかし、告別式の日は友引となったため、一日告別式が遅れました。
ですから2日間自宅にいたことに成ります。
親戚には葬儀は自宅で行う事を告げました。
さらに、身内だけで送り出すことも告げました。
自宅に2日間安置していた事で、近隣の親しい人たちが弔問に訪れてくれました。
香典に関してはお断りの連絡をしていませんでした。
身内からは香典をもらわず、生花を提供してもらう事にしていました。
葬儀が終わった後に、ゆっくりする事を考えると、香典を辞退しておけば良かったと思っています。
父が95歳で亡くなったため、親戚や知り合いも高齢で、香典返しに関してはとても神経を使いました。
古くから香典返しは半返し以上と言う習わしがあります。
こんなに、面倒ならば香典を辞退した方が良かったのではないかと、後になって思いました。
自宅葬で香典の渡し方
自宅葬の場合は受付がいません。
大人数の弔問客が来る場合は、近所の人に応援を頼むのでしょうが、父の場合は人数が限られていました。
そのため、普段と変わらない自宅での葬儀でした。
自宅葬で香典を渡すタイミング
受付がいないので、近所の人や知人が弔問に訪れた時には、仮祭壇で焼香してから、香典をお受けすると言う形でした。
葬儀場で行う場合は、受付があるのでその場で受け取り、記帳して貰って、会葬御礼品を渡します。
父の場合は、通夜の前に近所の方が来てくれたので、会葬御礼品がまだ準備できていませんでした。
そのため、葬儀が終わった後に改めて、一軒ずつ回って会葬御礼品とお礼を述べました。
自宅葬で香典辞退はどうする?
父の場合は香典の辞退をしませんでした。
前述したように、葬儀後の煩雑さを考えたら、香典の辞退もアリかなと思います。
葬儀場を借りる場合は、受付でその旨を伝えれば良いのですが、自宅葬ではそうもいきません。
近所の人が弔問に訪れた場合は、香典を出した時に「香典は頂いておりません」と言う事になります。
これは少し失礼になるかも知れません。
玄関を入って挨拶をする時に「香典は頂いておりません」と言うのが良いと思います。
また、遠くの親族が香典を送ってくる場合もあります。
その場合は、電話連絡の時に「香典や供花、供物は遠慮しています」と伝えると良いです。
高齢の親戚からは、反感をかうことがあるかもしれません。
その場合は「故人の意志でした」と伝えるとカドがたちません。
自宅葬の服装や身だしなみマナーは?
自宅葬では遺族側である私たちは、通夜の時から喪服を着用しました。
通夜の前に近所の方が弔問に見えましたが、それは皆平服でした。
翌日の告別式は身内だけでしたが、皆喪服を着て葬儀場へもそのまま行きました。
マスク対策はしても良い?
昔は葬儀中のマスクは、推奨されていませんでしたが、昨今の感染症の対策ではマスクは奨励されています。
しかし、喪服は黒だからと言って、黒のマスクはひんしゅくを、かってしまいます。
黒とか模様入りは避けましょう。
無地の白のマスクが良いでしょう。
靴は黒でないとダメ?
自宅葬であっても、靴は家族葬と同じく黒が原則と成ります。
黒と言っても、エナメルのように光沢のあるものや、金具付きはいけません。
光沢も無く、金具も付いていなくても、スエードはやはりいけません。
女性の場合はハイヒールは遠慮しましょう。
ヒールが低いパンプスが一般的です。
靴のデザインで、肌が多く露出しているのも考えモノです。
ストッキングは黒となります。
男性も靴下は黒の無地が基本です。
葬儀の参列に金髪は染めた方が良い?
男性の髪型は、耳を出した短めの髪型が理想ですが、葬儀のために髪を切る必要はありません。
あまりにもロングな髪型は、ひんしゅくをかうと同時に、焼香する時に不便でしょう。
また、前髪が目にかかってしまっている場合や、伸ばしっぱなしの場合は、
ワックスで形を一時的に整えるのもOKです。
尚、ワックスは香料の少ないものか、無臭が良いでしょう。
女性の髪形も、あまり長すぎて前に垂れ下がるのは、焼香の時に不便と成ります。
黒いヘアゴムなどで整えると良いです。
また、男性も女性も金髪はひんしゅくをかってしまいます。
できれば、一時的に染めるか、スプレーなどで黒にする必要があります。
葬儀での赤ちゃんが泣いたらどうする?
身内の中にもひ孫の赤ちゃんがいました。
葬儀中にも、ぐずってしまい、お坊さんのお経も聞こえないほどでした。
自宅なので、葬儀場と違い特に狭いため赤ちゃんの泣き声は、部屋中に響き渡ります。
しかし、その辺は身内ばかりのため、とがめる人はもちろんいません。
母親が気疲れするので、あまり激しい時は2階の部屋で、あやしていました。
家族葬などの身内だけの場合も、参列者の理解はあると思います。
しかし、一般葬に参列する場合は、遺族に途中で泣き出したら、退席する事を告げておきましょう。
遺族も理解してくれますし、あなたも安心して席を外せます。
また、葬儀場に入った時に退席の場合を考えて、出入り口の場所、授乳室、おむつ替えができるスペースや、一時的に寝かせ事ができる控室も確認しておきます。
自宅葬の場合の子どもの服装は
父の葬儀の時は、小学校前の子供が3人いました。
全員男の子です。
前の年に母の葬儀があったので、皆黒のブレザーと白のワイシャツそれにズボンと用意していました。
母の場合は、長く入院してからの死だったので、用意することができたのです。
赤ちゃんは、女の子でしたが、特別に黒い服を着せたわけではなく、黒いレースで体全体を包んでいました。
一般的には、子供の場合は制服があれば、それがベストです。
もしなければ、男の子の場合は、白いシャツにズボン、ブレザーとなります。
色は、黒や濃紺、ダークグレーが適しています。
子供であっても、洋服に光る金具がついている場合は、一時的に外すか付いていないものを選びます。
女の子の場合も制服が一番ですが、無い場合は無地のワンピースやジャンパースカートが無難でしょう。
まとめ
通夜の時に自宅へ私の知人が、弔問に訪れました。
玄関越しでは失礼になるので、中へ入るように勧めましたが、車の駐車する場所が無く、玄関で香典を受けました。
その時、知人も参列するために来たのではなく、香典を渡すだけにきたようです。
その時の服装が普段着そのものでしたから。
ただ、通夜の場合は仕事が終わって、取り急ぎ弔問に訪れる人もいます。
本来の意味での通夜は、喪服の必要はありません。
短パンやランニングのように、肌の露出が少ない平服であれば問題ありません。
たまに腕章をつけて参列している人を見かけることがあります。
この場合は、参列者はNGと成ります。
腕章は遺族、または葬儀の関係者がつけるものなのです。